☑毎月ある時期にイライラする
☑頭痛や胃痛などの不調が出る
☑体重が増えたりむくんだりする
☑胸が張る
上記のような症状と共に毎月心身が不安定になる方は月経前症候群かもしれません。
今回は月経前症候群(PMS)についてその原因、一般的な治療、当店の施術法についてお話していこうと思いますので最後までお付き合いいただけたら幸いです。
月経前症候群とは
月経前症候群(PMS)とは毎月、生理の前(7日から10日)に体と精神のバランスが不安定になる症状です。日本では月経がある人の7,8割が月経の影響を受け、5.4%は生活に支障が出ると言われています。毎月心身が不安定になる人はこの月経前症候群の影響かもしれません。
学生では学校を欠席したり、試験などに支障が出たり、働いている女性は仕事での集中力が欠如したり人間関係の悪化、家庭では家族にあたってしまうなど日常の中で多岐にわたり影響します。
ほとんどは月経が始まると徐々に消失していきます。精神状態強く生活に支障が出る時は月経前不快気分症候群(PMDD)と診断されることもあります。また年齢と共に月経を重ねて行くと症状が強くなっていく傾向にあると言われています。
月経の始る7から10日前後から
心
イライラする
倦怠感
孤独感
憂鬱
無気力
眠れなくなる
情緒不安定
体
頭痛
腰痛
胃痛
乳房痛
肌が荒れる
便秘
体重増加
原因
正確な原因は不明とされていますが、女性ホルモンが関係していると考えられています。女性は排卵と月経を毎月繰り返しますが時期によって出てくるホルモンが変わります。主に卵胞ホルモン(エストロゲン)、黄体ホルモン(プロゲステロン)と言う二つのホルモンが変化しながらバランスを保っています。
特に月経前にこの二つのホルモンが急激に低下して、脳内伝達物質の異常が引き起こすためと言われています。エストロゲンとプロゲステロンは生理から14日前後の排卵期が終わるとエストロゲンが減少し代わりにプロゲステロンが優位になります。この時にセロトニンと言う精神の安定に関わる伝達物質が減少するために、精神面の不安定な症状を引き起こすと考えられます。
またこのホルモンをコントロールしている脳の視床下部は自律神経の中枢でもあるので、視床下部が対応できなくなると自律神経が乱れて頭痛や、胃痛などの体の症状に影響されるとも考えられています。
ただ何故ホルモンが乱れるかはストレスであったり、循環不良であったりと様々な要因が関係しているので何か一つの要因で起きているとは言い切れません。
一般的な治療法
まずは月経周期との関連性をチェックして2か月に渡り同じ症状が出る時は月経前症候群と診断されます。この時に他の似たような症状の出る病気(うつ病、月経前不快気分障害、甲状腺疾患、肝機能障害、糖尿病など)とは区別されます。
排卵抑制療法
排卵を止めて対処する低用量経口避妊薬(低用量ピル)を使用します。一時的に排卵を抑えるものでその後の妊娠には影響はされません。
症状に対して
頭痛などの痛みに対しては鎮痛剤、むくみに対しては利尿剤、精神症状に対して抗うつ剤や安定剤などの処方がされます。
漢方
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)、加味逍遥散(かみしょうようさん)、抑肝散(よくかんさん)
などと言う漢方が良く処方されます。
また運動や睡眠や栄養素も関係してきます。コーヒーやカフェインを多く含むもの、お酒、タバコなどの嗜好品、甘いものの制限を行うと症状が改善する場合もあります。
当店の施術法
原因不明と言われる月経前症候群ですが、血流や自律神経の影響は大きく受けていると考えられます。血行不全や体緊張が生まれる事で頭痛や肩こりの症状が出てきたり、それが強くなると自律神経の流れも悪くなります。するとその中枢である脳の動きも低下して、結果的にホルモンの流れも異常を起こしやすくなると考えられます。
当院は病院では無いので薬の処方などはできませんし、手術などもできません。しかし手によるアプローチで血流を改善して筋肉の緊張を緩和させたり、神経の流れを良くして不定愁訴を取り除いたり、内臓の調子を向上させたりすることができます。
トントン整体法
当初はバキバキしたり、押圧するような整体を行っていましたが、より患者さんに負担が少なく効果の高い技術を追い求めて誕生したのがトントン療法です。
体を表面からトントンと叩くことで刺激を与えて体を劇的に変化させることが可能になりました。ちょっと不思議な感じがしますが、変化を共有しながら体感してもらい施術をしていきます。肩こりや痛みも軽いものならば早い段階で効果が見られます。根が深かったり重度の場合は数か月かかる事もありますが、体は必ず変化はして行くと思います。
原因の分からない症状はなかなか改善するのが難しいですが、きちんと検査をして行けば何かしらおかしな所が発見されます。レントゲンやMRI、血液検査では分かりにくい変調でも体や関節の硬さ、動きなどを見て行くと検知されていきます。
最後に
毎月心身が変調するのはとてもつらいものです。病院などへ行ってもなかなか改善されない方もご来院されていますので、悩まれたら一度ご相談いただけたらと思います。